当社についてご挨拶

平素より、弊社に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

弊社の母体となる会社は、1984年に小売店として創業しました。 創業から30年余り、現在も、スイスの複雑機械式時計の正規販売店としてお客様第一のサービスを提供し、多くの皆様に愛されております。

この間、スイス本国にある各時計ブランドの生産工場や独立時計師の工房、パーツメーカーなどを幅広く見聞しながら、スイス機械式時計の本質と日本の高級時計市場を見据えてきました。

小売店という「直接、ユーザー様と関わり、話し合う」立場に長年身を置いている中で、徐々に、そして確実に湧き上がってきたのは、現在の時計修理におけるアフターサービスへの違和感でした。 ただ「直せばよい」とするアフターサービスの姿勢に、大きな不満を感じたのです。

現代は、デジタル全盛となり、社会は効率性の追求のもとに未来を志向しています。貴い人生の証を示し続けている時間を、便利で使い捨てがきく安価な「モノ」が表示する生活が当たり前になっています。 過去の歴史を大切に思い、愛情を持って使い続ける「一生もの」という言葉が無くなりつつあるかのようです。

「もの」に魂があるとは言いませんが、その「もの」を使い続けてきた気持ちや 「もの」と一緒に過ごした喜怒哀楽の思い出は、かけがえのない財産ではないでしょうか。

時間を刻んで知らせる時計には、人生を共に歩むということと同じく、人それぞれに「物質」を超えた愛着が宿ると言っても過言ではないと思います。

10年、100年単位で存在感を示し続け、親から子へ、孫へ、世代を超えて愛されていく個性豊かな時計は、一つひとつが唯一無二の輝きを放っています。

私たちは、その人その人の人生を刻み続ける時計を大切に守り、繋いでいくことが大切だと考えます。

レオナルド・ダ・ヴィンチや狩野永徳、長谷川等伯などの名画を修復するように、時計製作者とお客様との間に立ち、双方の歴史とこだわりに応えていくことこそ、私たちがいちばん大切にしたい想いです。

名医といわれる医師のごとく、不具合の現状を細かく説明し、最良の方法と最高の技術力でお客様の信頼に応えていくことが、私たちの使命です。

メカニカルウイングが果たすべきことは、「過去と未来を融合させ、時間という歴史を繋いでいくこと」です。お預かりした時計が改めて正確に時を刻み出し、再び皆様の愛情のもとで使われていくことに、弊社の存在意義があると確信しています。

ご挨拶にあたり、皆様の多くのご期待に応えるべく、技術者一同、日々切磋琢磨にまい進することをお誓いいたします。

つきましては、心より皆様のご依頼、お問い合わせをお待ちしております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社メカニカルウイング
代表取締役 石橋 喜代志

株式会社メカニカルウイング 代表取締役 石橋 喜代志